いろんな“味”を取りそろえ、その日の気分で絵本を選べるビュッフェ風の本棚

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よそのお宅の子ども用本棚ってどんな感じ?
普段なかなか目にする機会のない、一般のご家庭のプライベート空間をのぞいてみました。

今回は、双子の女の子KちゃんとMちゃん(3歳)の本棚です。


Q:娘さんたちのために最初に買った1冊は?
A:母・舞さん

『ころころころ』(元永定正/福音館書店)、『がたん ごとん がたん ごとん』(安西水丸/福音館書店)です。

義母に「幼児が理解しやすい擬音語と擬態語と繰り返し出てくる絵本が欲しい」とお願いしてプレゼントしてもらいました。

また、同じように音の面白さがある『じゃあじゃあびりびり』(まついのりこ/偕成社)、『だるまさんが』(かがくいひろし/ブロンズ新社)なども購入しました。

0歳の時には、娘たちと早くコミュニケーションが取れるようにと、数、野菜、果物、動物、挨拶など日常よく目にする物や出来事の概念に触れられるような絵本を選んでいました。

Q:KちゃんとMちゃんのお気に入りの絵本は何ですか。どんな風に楽しんでいますか。

A:毎日、取っ替え引っ替えしながらいろいろな絵本を持ってくるのでお気に入りは特にないようですが、『うみの100かいだてのいえ』(いわいとしお/偕成社)は、よく引っ張り出していますね。海の中を下へ下へと続いていく部屋を迷路のように指でなぞったり、海の生き物たちの様子に、二人でコメントをつけたりして楽しんでいます。

いわむらかずお先生の「14ひきのシリーズ」(童心社)を読んだ後には、娘たちが登場するねずみになりきる「ごっこ遊び」を始めました。それぞれのねずみの性格などを挿絵から読み取って発展させたようで、驚きました。絵を見るときの観察力は、親よりも優れているので、登場人物の些細な表情の変化などにも思いを寄せているのが分かり、感心しました。

Q:手元に置いておきたい本とは?

A:まず、「コミュニケーションの道具になる絵本」です。絵から多くのことを読み取れる絵本。読み取ったことや感じたことについて親子で話し合える絵本。知識として身に付けてほしい絵本です。

絵を注意深く見られるようになった2歳以降に、描き込みの多い絵本を多く購入していましたが、これも親子で一緒に楽しむため(=親子のコミュニケーションの道具)という発想からです。

他には、娘たちがその時々に興味を持っている事柄から派生した内容の絵本は、ついつい買ってしまいます。最近では、ロングヘアーが自慢の娘に『まあちゃんのながいかみ』(高楼方子/福音館書店)を購入しましたが、食い入るように一緒に読んでいてくれたときにはしてやったりという気持ちでした(笑)。

同じようなテーマの絵本がいくつもあった場合は、日本語がきれいなものや絵が気に入ったものなど、私が直感的にいいと思った方を選んで購入しています。

Q:本選び、本棚づくりで意識していることは何ですか。

A:0歳のときから絵本は、おもちゃと同じように「遊びのひとつ」として捉えてほしいと思っていましたので、「おもちゃ箱と一体型」「表紙が見える」ということを第一に考えて絵本棚を購入しました。表紙が見える型の収納は、1歳児でも自分で手に取り、自分で片付けることができます。結果、「絵本を大切にする」意識も芽生えたように感じています。

私自身も絵本が好きで、娘たちが興味を持ちそうな絵本は分野を問わずに購入しています。さまざまな絵本を取りそろえて、ビュッフェのように、その時々で好きな本を好きなように取ってこられるようにしています。

収まりきらない絵本はカラーボックスに並べたりもしていますが、やはりメインは表紙が見える型の本棚で、季節ごとに絵本を入れ替えています。

幼稚園入園を機に子ども部屋を作ったので、メイン本棚は子ども部屋に移動し、リビングにはカラーボックスを置いています。家中の至る所に絵本があるようになったのでどの部屋でも絵本が読めて、親の私も楽しいです(笑)。今後、リビングにはディスプレイ型で絵本を置くことも考えています。

「想像力」と「創造力」を刺激する、親子参加型の絵本ワークショップを企画・運営する団体です。子育て期の女性たちが教育やビジネスの現場で培ったスキルや経験を生かして、親と子の学びの場をつくっています。
くまのこ絵本工房 : http://www.facebook.com/kumanokoehon/