余裕がないときの子のいたずらにも「おやおや…」と返せる寛容な親になりたい

記事をシェアする

午前7時10分、人生初のピンポンダッシュを体験しました。

したほうではなく、されたほうです。
せっせと息子のお弁当をつくっている時間帯でした。

玄関のチャイムが鳴ったので
モニターを確認するも、
だれも映っておらず、
同時に家の前をバタバタと走り去る音が。

近所の小学生かな? 

モニターに映らないようにかがんでピンポンして、
その直後は、ドキドキバクバクしていたのかな?

と、想像してほほ笑ましく思った一方で、

もしも自分の子がピンポンダッシュをしていたともなれば、
鷹揚に構えてはいられないだろうな、
とも思ったり……。

「寛容な大人」といえば、
『おでかけのまえに』(筒井頼子作 林明子絵/福音館書店)に
出てくるあやちゃんのママとパパです。

この絵本を最初に読んだとき、
何に一番驚いたかといえば、

ピクニックに行く前に詰めたお弁当をぐちゃぐちゃにするあやちゃんでも、
パッキング済みのバッグから荷物を引っ張り出すあやちゃんでも、
外出直前にお気に入りの洋服を泥だらけにするあやちゃんでもなく、

それらをすべて優しく受け止めるあやちゃんの両親です。

あやちゃんの行動に対するリアクションが
「まぁ…」とか「おやおや」とか「あらあら」なんですよ。

しかもおでかけの前にも関わらずですよ。

あやちゃんの行動は、近い年齢の子を持つ親としては想定内。
むしろ思わず「あやちゃん」を
息子の名前に置き換えて読んでしまうくらいリアリティがあります。

が、それに対するママとパパの寛容さが半端ではなく、
この二人は懐がどれだけ深いんだ、と我が身と比べて衝撃を受けたのでした。

そういえば、息子が生まれてこの方、
彼のいたずらに対して「おやおや」なんて返したことがない……。

絵本は、大人にも別世界を見せてくれます。

編集者/ライター。企業広報誌や商業誌をメインに活動。夫、未就学の息子、海水魚、金魚、カタツムリ、カブトムシ(夏期限定)と暮らしています。出産を機に、2015年から親子向け絵本ワークショップを始め、16年に保育士資格を取得しました。