「ふまんがある」息子が一目置く絵本の主人公

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よそのお宅の子ども用本棚ってどんな感じ?
普段なかなか目にする機会のない、一般のご家庭のプライベート空間をのぞいてみました。「あの子の本棚」No.10は、Tくん(8歳)とHくん(5歳)の本棚です。

「おさるのジョージ」が好きだという母・倫子さん。本サイトのユーモラスなおさるのイラストは、倫子さんの作品です。

──お子さんのために購入した絵本で印象に残っているものはありますか。
母・倫子さん:
『サンドイッチ サンドイッチ』(作:小西英子/福音館書店)です。

本屋さんでパラパラめくったら、とにかく絵がおいしそうで! ハム、トマト、きゅうり、チーズ、エビ、いろんな具をふわふわパンにはさんでつくるサンドイッチ。寝る前に長男と一緒に読んでは「は~お腹空いちゃった~」と言い合ったのを思い出します。

絵本を見ながら長男と一緒にサンドイッチを作ったり(どうしても手作りサンドイッチを食べたい!という気持ちにさせるのです)、フェルトでおままごと用のサンドイッチを作ってみたり、いろんな楽しみ方ができました。

──お子さんたちのお気に入りの絵本は何ですか。
現在、小学2年生の長男は、『ふまんがあります』(作:ヨシタケシンスケ/PHP研究所)を気に入っています。

長男はやりたいこと、やりたくないことがはっきりしていて、でもコミュニケーションが苦手で不器用。だからいろんなことに「ふまんがある」けれど、うまく表現できなくてうっぷんをためこんでいる模様。

この絵本はそんな長男の気分にはまったらしく「ふまんがあるっていうのが自分に似ていると思った。ふまんをちゃんと説明しているのがすごいと思った。オレもガツンと言ってやりたい」と言っていました。まぁ、ガツンと言われるのは私なのですが(!)。ちなみにこの絵本は私の母がくれたもの。なかなか厳しい母ですが、長男のよき理解者です。

──お子さんたちとの絵本の時間で、印象的なエピソードがありましたら教えてください。
『うどんのうーやん』(作:岡田よしたか/ブロンズ新社)は、兄弟ふたりのお気に入りですが、はじめて読んであげたとき、次男から「ちゃんと読んで」と言われました。これ、関西弁で書かれた絵本なのです

関西弁になじみのない次男は「おたがいたいへんやなあ」とか「まぜてしもたらわからへん」なんていうセリフが「意味不明」だったようで。しかたなく、「これが味なんだけどなぁ~」と思いつつ、はじめは標準語に訳して読んでいました! もちろんいまではそのまま楽しんでいます。

──手元に置いておきたいのはどんな絵本ですか。
子どものころ好きだった絵本。『おさるのジョージ』(原作:マーガレット・レイ&ハンス・アウグスト・レイ)シリーズとか『こねこのぴっち』(作:ハンス・フィッシャー 訳:石井 桃子/岩波書店)とか。ジョージがパズルを食べちゃうシーン、ぴっちがふわっふわのクッションのベビーカーに乗せてもらうシーンがなぜか好きです。

──お子さん用の本棚づくりで意識していることは何ですか。
正直なところ、本棚づくり、というほど手をかけられていません! 寝る前に読むことが多いので、寝る部屋のそばに設置して、手の届く高さにしているくらいかな。

──倫子さんご自身が好きな絵本は何ですか。
『フレデリック』(作:レオ・レオニ 訳:谷川俊太郎/好学社)でしょうか。子どものころはふつうに好きでしたが、大人になってから、「この人、フレデリックみたいな人だなぁ」って思うことがけっこうあって、あらためて意識するようになった絵本です。

フレデリックは特になにか積極的に活動しているようではないんだけれど、いい「受け手」なんじゃないかと考えたりしました。いい「受け手」がいてはじめていい表現も存在しうるんじゃないか、とかなんとか。そういうことを自由に考えさせてくれるところが好きです。

Q. 読み聞かせを含むお子さんの一週間の読書時間は?
Tくん:1~2時間
Hくん:1時間
Q.図書館の利用状況は?
自分の本を主に借りていて、絵本はあまり借りません。
Q.一か月のお子さん用の書籍代は?
1000円~2000円。絵本はあまり買わなくて、漫画が多い。ドラえもんの漫画と最近は「サバイバルシリーズ」が兄弟のお気に入りでよく買います。

倫子さんのユーモラスなイラストと独特の視点でつづられた子育てマンガ日記「うちのおとこたち」


提供:うちのおとこたち
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「想像力」と「創造力」を刺激する、親子参加型の絵本ワークショップを企画・運営する団体です。子育て期の女性たちが教育やビジネスの現場で培ったスキルや経験を生かして、親と子の学びの場をつくっています。
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