園からの帰り道、隙あらばよそのお宅の塀に登ろうとする5歳の息子に注意をすると、「ママも小さい頃によくのぼっていたよ。ぼく見てきたもん」と。
聞けば、まだ自分がお腹の中にいたときに、【ママのくらし】というボタンがあったんだとか。で、そこをピッと押すと「ママが赤ちゃんの時からぼくを生むまでをぜんぶ見られるんだ」と。
いわく、母のへそからぴゅーっと出ていって、幼児期の母が今のぼくと同じように悪さをしている様子をばっちり見てきたんだと。「でもお腹から出てしまったので、いまはもう見られないんだ」。
子どもたちの豊かな想像力は本当に面白いですね。
最近の息子の発想は、特に『りんごかもしれない』(ヨシタケシンスケ/ブロンズ新社)の影響を強く受けている気がしています。