わが子の「好きなキャラクター」✖「いまの興味」が詰まった絵本を

よそのお宅の子ども用本棚ってどんな感じ?
普段なかなか目にする機会のない、一般のご家庭のプライベート空間をのぞいてみました。

「あの子の本棚」No.009は、Yちゃん(3歳)の本棚です。

──お子さんのために購入した絵本で印象に残っているものはありますか。
母・知世さん
自分自身、絵本が好きなので、実は子どものために選んだものは少ないのですが、最近は娘が好きなキャラクターといま興味があることの両方を満たす絵本を買うように心掛けています。直近では「ペネロペ」と「時計」がテーマの『ペネロペいまなんじ?』(文:ひがしかずこ 絵:ゲオルグ・ハレンスレーベン/岩崎書店)です。

──お子さんのお気に入りの絵本は何ですか。
『ペネロペいまなんじ?』は時計が動くようになっているので、娘は数字を見て針を動かして楽しんでいます。Baby Kumon!の読み聞かせ絵本『いろいろかたち いろかたち』(作:もとしたいづみ 絵:市原淳)には、たくさんの色や形が出てくるのですが、私が文章には出てこない色や形も付け加えながら読んでみたところ、娘がハマったようで爆笑してくれます。

──お子さんとの絵本の時間で、印象的なエピソードがありましたら教えてください。
何度も読み聞かせをしているうちに内容を覚えた絵本があるのですが、最近、「ママに読んであげる!」とページをめくりながら読んでくれるようになりました。

先日読んだ絵本は地震のお話しだったのですが、読み終えた後に娘に「じしんってどんなん?」と聞かれたので答えました。すると、彼女の中で保育園の避難訓練と地震がつながったようで、私に避難方法を教えてくれました。

──手元に置いておきたいのはどんな絵本ですか。
文字が多くないもの、絵からさまざまなことを感じられる絵本が好きです。子どもから大人まで感じ方はひとそれぞれ。年齢やその時の心情によって感じ方が違うことが面白く、そういったところが絵本の魅力だと思っています

──お子さん用の本棚づくりで意識していることは何ですか。
娘が自分で本を手に取ってお片付けもできるように、おもちゃ箱と同じ場所に設けています。本のラインナップはわたしの趣味で偏りがちですが、英語に抵抗がないように小さな頃から触れられるといいな~と思い英語絵本も少し置いてあります。

──知世さんご自身が好きな絵本は何ですか。
好きな絵本はたくさんあるのですごく迷いましたが、『はらぺこあおむし』(作・絵:エリック・カール 訳:もりひさし/偕成社)です。

色彩の豊かさで視覚的にも楽しめて、ストーリーが分かりやすいながらも「くだもの」「数」「あおむしの成長」「曜日」といろんな要素が含まれていて、子どもの成長過程に合わせて長く楽しめる絵本だと思います! 各地で開催されている「はらぺこあおむし展」にも親子で足を運んでいます。

「想像力」と「創造力」を刺激する、親子参加型の絵本ワークショップを企画・運営する団体です。子育て期の女性たちが教育やビジネスの現場で培ったスキルや経験を生かして、親と子の学びの場をつくっています。
くまのこ絵本工房 : http://www.facebook.com/kumanokoehon/